ななもり。炎上の新曲をナルコレプシー当事者の私が考察してみる。

サブカルチャー

こんにちは、イグアナふろっぐです。

皆さん、【すとぷり】というエンタメアイドルユニットはご存じでしょうか?

今のサブカルチャーをかじっていれば詳しくなくとも聞いたことはある!という人は多いのではないでしょうか?かくいう私もその部類ですね。

その【すとぷり】のリーダーである【ななもり。】さんが4月15日に新曲

【N.A.】を発表しました!……が。

元々発表予定のタイトルが【ナルコレプシー】だったことで

「不謹慎なタイトル」だと炎上!

すとぷり界隈だけでなくナルコレプシー患者たちにとっても大きな話題となりました。

しかし、本当にこれはそんなに荒れる必要があったのか……?

個人的見解の結論から申し上げます。

「別によくね?」「というかななもり。悪くなくね?」

ってなわけで!ナルコレプシー当事者の一人であるわたくし【イグアナふろっぐ】が、

炎上事件と新曲「N.A.」について考察してみようと思います!

※一個人の考察・感想を述べております。決して特定の誰かや楽曲を貶めようとするものではございません。

ななもり。とは?

ななもり。さんとは、上記した通り

ネットを中心としたエンタメアイドルユニット【すとぷり】のリーダーです。

  • Youtubeチャンネル登録者数 204万人!
  • 公式Twitterアカウントフォロワー 82万人!  (2022.4.22現在)

ななもり。さん自身もYoutubeチャンネル登録者、Twitterフォロワーともに70万人越えと凄まじい人気ぶり。改めて調べてみるとすげえや……。

この間自分の職場近くでもライブがあったのですが、ライブ終わりの最寄り駅はもう人が溢れて駅のホームに降りることが出来ませんでしたね。

そんなななもり。さんですが、過去にどエライ炎上をしております。簡潔に言うと、

  • 内縁の妻との間に子供がいるなか不倫(しかも2人目妊娠中)
  • 内縁の妻に対するモラハラ、子供の認知をしない。
  • 不倫相手に対しては籍を入れることを匂わせる。
  • コレコレさんとの通話をドタキャンし逃げる(生放送では軽く警察沙汰に)

私も当時生放送を見ていたのですが修羅場っぷりは凄かった。

担降りする人もいるくらいショッキングな事件であったため、正直なところ現在でもななもり。さんのネット上の評価は良いものではないでしょうね。

新曲「N.A.」と世間の反応は?

とはいえ、今回の話は新曲「N.A.」についてです。

発表された曲名は「N.A.」なのですが、曲の発表が予告された3/20のツイキャスの時点では

「ナルコレプシー」というタイトルで紹介されておりました。

こんな感じで、予告が発表された際には「ナルコレプシー」の単語がトレンド入りし、曲名として不適切と感じる人が多く生まれる結果に。ななもり。さんは炎上してしまいます。

炎上タイトル爆誕、しかし作詞はななもり。さんではない。

作詞はこちらの【ill.bell】さんがおこなっており、作曲にも携わっているようです。この方、教職をしながらMCしたりラップ楽曲を制作しているそうな。すごすぎるやろ。(小並感)

作曲はFAKE TYPE.のトラックメイカーとして有名な【DYES IWASAKI】さん。

すんごい豪華な楽曲だ。

発表前の炎上により、ポリコレ的な観点から曲名変更となったみたいですね。

当事者のワイ、聴いてみる。

冒頭どころかプロフィールにもがっつり書いています通り、私はナルコレプシーという過眠症の当事者です。

簡単に言うと、「十分な睡眠をとっていても日中強い睡魔に襲われる」という病気。

不謹慎だのなんだの荒れてしまった「N.A.」ですが、個人的に荒れる必要のある曲なのか?ということで、実際に聴いてみました。

※ナルコレプシー的な観点から考察のため、一部の歌詞を抜粋しております。

歌詞を引用し、ナルコレプシー的観点から考察してみます。

Butterfly Dream Inside-out
どっちが夢か分かんないな
寝ても醒めても 現実感がないや

胡蝶の夢…夢の中の自分が現実なのか、現実の方が夢なのかという中国の説話。

寝ても醒めてもの部分は症状の一つである寝入りばなの幻覚・幻聴からでしょうか。

まぁ単純に急に寝落ちする病気なのでそういう意味かとも思います。

帰宅 暗い部屋で
目が 夢が 醒めそうになる

恐らくこれは「夢のような楽しい瞬間」から「暗い部屋に帰宅」という時間経過を、

「夢が醒める」と表現しているだけだとは思いますが、

ここら辺はあまりナルコレプシーの病状的には関係ないですね。

楽しい瞬間だろうが酷いと寝るからね。つまらないともっと寝るけども。

舞姫(テレプシコーラ)手を取って 踊り続けてくれ
夢だと知らんまま 醒める時まで

前世ナルコレプシーと明言されないままでしたら、ここを根拠に前世だぞというつもりでした。

ナルコレプシーとテレプシコーラで韻踏んでますからね。

んで、もし患者の癇に障るとしたらというのもここの歌詞かなぁ、とも思います。

さらに言えばこの後の歌詞だと「夢だと知らんまま 醒めなければいいのに」となるのですが、それはちょっとナルコレプシーと名付けるにはアカン歌詞かなと思います。

怒られ可能性ポイントを当事者が病状とともに解説。

実際に聴いてみて歌詞を考察してみましたが、怒られ可能性ポイントとしては

  • 夢だと知らんまま 醒める時まで
  • 夢だと知らんまま 醒めなければいいのに

の「良い夢前提で醒めなければいいのになぁ」という歌詞となっている部分かと考察します。

なぜかというと……。

ナルコレプシー患者の大半は幻覚と夢を見るけど大体悪夢だから!!!!

これに尽きると思います。

私もよく夢を見るのですが、大体デスゲームに参加している夢を見ています(なんで?)

家族が死ぬとか、うちのかわゆいペットちゃんたちが死んじゃうとか……。

また、日中寝てしまうことで仕事に支障が出てしまったり、休日も眠気から趣味が出来ず寝床で一日を終えてしまうなどと、寝ることに対して罪悪感を抱くのも当事者の苦悩の一つでしょう。

大体の人は寝るのが好きだと思いますが、前述の通り当事者としては寝ることに恐怖さえ覚えることが多々あります。少なくとも私は悪夢を見すぎて夜に寝るのが本当に嫌な時期がありました。

睡眠と夢に対する歌詞と、曲名「ナルコレプシー」の実態の間に齟齬が生まれているわけですね。

じゃあやっぱりななもり。達が悪いやないかい!→それは違うよ!

ここまで考察すると「やっぱりナルコレプシーへの配慮が足りんやんけ!」となるかと思いますが、個人的にはそうは思いません。実際燃えたのは歌詞が発表される前ですしね。

先に歌詞が判明していたとしても私はあんまりこの曲自体が悪いと思わないのです。

なぜかと言いますと

  • ナルコレプシー自体の認知度が低くて理解がされていないのは今に始まったことではない。
  • 「エモい」のために使われていたとしてもその間違った解釈を押し付けようとしているわけではない。

歌詞を考察した際に齟齬が生まれていると書きましたが、

夢か現実かあいまいな状態で感じる幸せな瞬間がたとえ夢であっても、現実に戻さないで夢の世界でいさせてくれ 

程度ならば拡大解釈としてナルコレプシーの単語が選ばれても仕方ないのかなぁとも思いますね。認知度と理解度が低いので……。

ナルコレプシーでよかった~とか、自業自得の睡眠不足による睡魔をナルコレプシーと表現するような、完璧に間違っている印象が前面に出ているなら問題なんですが、

ぶっちゃけこの歌だけでナルコレプシー患者に不利益って起きないと思います。

なので当事者の一人である私から見た結論としては、

「ななもり。さんら関係者各位は燃えるほど悪くない!」

に落ち着きました。まぁ齟齬に関しては認知度低いからしゃーなしというフィルターを通していますが、通さない人はいるということは覚えてほしいところではあります。

だからって現状維持はよくないよ

とはいえ、このまましゃーなしでめでたしにしてはいけません。

私は実際そのツイートを見たわけではないのですが、一部の人は

「エモい」「私もナルコレプシーじゃん」という反応をしていたみたいですね。

エモいは別にもういいんですが、後者は私も好ましいとは言えません。

それこそ前述した例のように、自業自得の睡眠不足と一緒にされるとこちらの立場ってものがないですからね。

※とはいえ本当に疑わしいと感じるのならば早めに睡眠外来で精密検査するのをお勧めします。

過去病気だと発覚していないときに、当時の上司に相談したことがあるのですがその際にも

「そんなこと言ったら私だってそうだよ~。私なんか家帰っても仕事やらで寝れなくて毎日眠たいんだから~!」

と言われにっちもさっちもいかなくなったことがあります。

当時についても、今回のななもり。さんの炎上についてもなにもかも悪いのは、そう!

認知度が低いから!つまり上げなくては我々当事者も触れてくださった皆様も双方つらいままなのです。

認知度を上げるために必要なのは広い心

私はこの「N.A.」という曲はむしろ認知度を上げるという意味では、良い方向に導いてくれる可能性があった曲なのではないかとすら考えています。

めちゃめちゃ有名な方が題材にしてくれる。多少解釈に齟齬が生まれてしまったとしても、言葉の意味を調べてくれる人は必ずいる。

少しくらい違っても、タブー視して知られないよりはずっといいと私は思います。

小難しい専門的な記事を読むのも大切な勉強ですが、認知度を上げるための入り口というのはいくらでも広くて構わんのです。

当ブログ「きたいるか!?」のコンセプトは【サブカル×知識欲=楽しいを作る】。

何かを学ぼうとするとき、サブカルチャーというのは理解度を上げるのに大変貢献してくれる素晴らしいものです。

当事者も作る側も、受け取るファン側も広い心を持って学びを得る姿勢がないと広まる可能性は萎んでいくばかりです。

まとめ

長くなりましたがまとめます。

  • 炎上理由は軽々しく病気を曲名につけるのは不謹慎だという意見から。
  • 歌詞と曲名(病名)の病状の間には齟齬が生まれてはいるものの、認知度の低さから生まれた拡大解釈程度のため、当事者が不利益になるようなものではない。
  • よって、ななもり。さんらが悪いとは言えない。
  • ただしナルコレプシーを簡単に調べた人の中には、軽く考えてナルコレプシーと自称する人も見受けられた(らしい)ため、それらに関しては学ぶ姿勢が必要。
  • 認知度を上げるためには、題材に使われたことを怒るだけではなく許容し、様々なメディアを通して広まる入り口を増やしていくことが大切。

今回は曲に対してのみ注目して考察しているので炎上理由を不謹慎だから、ということにしていますが、身も蓋もないことを言ってしまえば、過去にドエライ炎上をした人に使ってほしくなかった、というのも当事者の本音でしょう。

私もその気持ちはわかるのですが、客観的に考察するため過去の炎上についてはなかったものと考え、ななもり。さんの紹介の時に触れる程度にしました。

曲自体は軽快でポップ、ラップパートも格好良くアクセントとなっており非常にいい曲だと思いました。初めてすとぷり関連の曲を聞いたのですが私は普通に好きですね。

この記事を通してすとぷりすなーさんの学びのきっかけに、当事者の皆さんにも同じ当事者としての一意見を知ってもらえるきっかけになると嬉しいです! したっけ、また!

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